イイだより (3)
イイだよりでは、リンプラの活動やお知らせ、飯田の体験談などを、毎月の終わりにブログにまとめて公開していきます。
ブログを読んだ方とリンプラの工房のことや、飯田の価値観や思考を知ってもらうことを目的としています。
また、少しでも共感してもらえたり、なにかしら心に響いたり、気づきのきっかけなど、読者の方のプラスになったら、とても嬉しく思います。
【イイだよりの目次】
1. 手作り指輪 「意思と意志」
2. 緋銅 「緋銅体験でサプライズプレゼント」
3. 「11月の休みと出展」
終わりに
1. 意思と意志
10月下旬に、「完成までの流れ」のページに一部追記をしました。
追記の内容に使用したキーワードが、タイトルにある「意思と意志」です。
どちらとも、読みでは「いし」で同じですが、漢字にすると意味合いが違ってきます。
どちらも、行動の理由となる「考え」を示した言葉です。
日常でよく使うのは、意思です。
意思は、客観的に単なる考えやその時の思いなどで判断します。
そこに、積極的な感情が加わると「意志」になります。
つまり、意志には、ある物事を具体的に成し遂げたいという主体性があります。
手作り指輪には、この熱意が必要不可欠です。
今年の打ち合わせを振り返ると、意思のままで終わる人が多かったです。
その原因は、その人本人にあるだけではなく、ブライダル業界やブライダルジュエリー業界、手作り婚約指輪や結婚指輪など大きな環境が影響しているのかなと思います。
兎にも角にも、人生において何をするにも意思で生きるのはもったいないと思います。
ことの大小かかわらず、人生は意志で生きたほうが、結果、楽しいことも、幸せに感じることも増えると思います。
それを手作り指輪で証明すると、これまでも、これからも根底にある想いに従って活動していきます。
2. 緋銅体験でサプライズプレゼント
「これから緋銅を自分で作りたい!」という人向けに、緋銅体験を始めました。
自分は、誰にも教わることができず、緋銅を見ることすらできず、工房で試行錯誤をする日々の苦悩や苦労がありました。
また、ここまでには多くの時間を費やしてきました。
自分と同じ思いをする人はいるはず。
誰も教えてくれないならば、自分が自分の技術を教えよう。
それが緋銅体験の目的です。
しかし、その目的ではない緋銅体験もあります。
「自分で作った緋銅をプレゼントしたい!」
この発想は、手作り指輪に似ています。
だから、面白いです。
特に思い出になったのは、結婚式でのサプライズ動画&プレゼントでした。
内容は割愛しますが、結果は大成功だったそうです。
3. 11月の休みと出展
11月15日(木)~18日(日)は、銀座A.C.T.Y plainsにて緋銅出展のため、工房はお休みとさせて頂きます。
終わりに
「モノ作りに慣れてくる時期に、小手先の技術が身につく」
パートナーの職人に言われて、ハッとしたことがあります。
緋銅リングの制作では、1回で数本同時に制作をします。
そのため、同じ工程を行いながらも、課題・修正・改善を繰り返すので、経験値が増えていきます。
忙しくなると、「早く」、「楽に」と、効率のよい方法を考えることがあります。
そこに、小手先の技術があると使いたくなるのが普通の考えだと思います。
自分「この工程が上手くいかなくても、この後の工程でカバーできるのがわかりました。」
職人「小手先に頼る人は多いけど、それは作品を見ればわかるよ。」
この後、自分の発言を恥じましたし、これはモノ作りに限らず、何事に対しても同じことが言えると思います。
小手先に頼ると成長は止まる。
小手先に頼ると基礎を疎かにする。
小手先に頼ろうとした自分がカッコ悪過ぎる。
想いを忘れずに、ひとつひとつ、コツコツと物事に向き合っていきたいと思います。