心に留める
何かを失った悲しみは、本当に辛く、苦しいものです。
時に、人はその悲しみを乗り越えようと、自分の想いを何かしらカタチにしようと考えることもあります。
しかし、カタチにすることで、何かをきっかけに、再び、その時の悲しみと同じ心境に戻されてしまうことがあります。
傷ついた心の形跡を、指輪に転換することは、基本おすすめしません。
過去の行いにより今があり、今の行いにより未来が決まるからです。
例え、前向きな決意だとしても、どこかしらマイナス的な念も指輪に入ります。
それまでの過程で、苦しんだり、悩んだり、苦しんで、葛藤して、七転八倒して克服した境地になっているかもしれません。
本来ならば、その想いに対して応援するのが、当然だと考える方もいるかもしれません。
しかし、自分が経験してきた悲しみが指輪に込められていても、次に何かを失うことが起こった時、その人はその怒りをどこにぶつけるでしょうか。
指輪を見て、何を思うでしょうか?
指輪が、どんな影響を与えるでしょうか?
もし、その悲しみを乗り越える勇気を与えてくれるのであれば、大変に価値のあることです。
しかし、疑問に思うのですが、悲しみから生まれたものが、希望に変わるのか?ということです。
「類は友を呼ぶ」、「目には目を歯には歯を」など、言葉があるように、悲しみもまた悲しみでしかないと考えることもできます。
自分の考えとしては、悲しみは、心の中で昇華するしかない。
「この苦しみは、自分が成長するために必要な試練なんだ!」
と思わなければ、正直、苦しみはいくら経験して克服したとしても、また、すぐに次の苦しみがやってきます。
指輪のカタチは、丸い輪っかです。切れ目がないので、「永遠」を意味すると言われています。
想いを込めた指輪のエピソードを、自分自身に、また周りの人に語ってみてください。
あなたの話から、笑顔になったり、幸せを感じたり、勇気をもらったり、優しさを感じたり、プラスの印象を与えるでしょうか?
その指輪こそ、悲しみや苦しみなどが起きた時に、優しく包み込む大きな力を発揮するのです。
心に留める
過去の悲しみ、これまでの人生での苦難の道のりを微塵も感じさせないように、心に留めることは正しい行為です。
また、素敵な想いから吹き込まれた指輪こそ身につける価値があると思います。
世の中には存在しない
そう云う意味での素敵な指輪は、残念ながら世の中には存在していないと思っています。
指輪には、「希望」、「象徴」、「証」の意味があります。
恐怖、不安、疑心、嫉妬、争いなど、どんな時でも、指輪を見て、自信を取り戻して、冷静に物事を判断することができたら、とっても素敵ですよね。
反面、「服従」、「契約」と言った意味もありました。
これは、本人の意思だけではなく、他の人、他の立場での思惑の念がたくさん含まれています。
ですから、指輪にお洒落を求める時には、ファッションとデザインだけを考えれば良いと思います。
想いを込めたい時には、それではいけません。
想いを込めることを、まずは優先して考えます。
何でもかんでも、ではなく、割り切る
指輪は、人生の中で、自分の波動を強くする為のアイテムとも言えます。
私が仕事としているのは、価値のある指輪を一緒に創造することです。
価値のある指輪とは、自己成長の手助けとなり、周りにも良い影響を与えるものです。
私がやりたいことは、これまでみなさんが抱いている指輪の価値、身につける意味の視野を広げることです。
つまり、それが理念「感動と喜びを増やす」という結果をもたらします。
結果にこだわるからこそ、「なぜ?」の部分が正しいか、正しくないかを判断して、受けるか、断るかを決断しています。
悲しみを与える指輪は作らない。