工房で確認できます
想いを込めて、手塩にかけて作り上げた愛着のある指輪。
指輪の原型となるワックスが、どのようにプラチナや金に変わっていくのか?
もっと、素直に言えば「早く完成した指輪が見たい!」
しかし、ワックスの修正に1週間くらい、鋳造開始から3週間くらい、合計すると1ヶ月後となります。
その間、指輪どうなっているのかな?と誰もが待ち遠しい気持ちになるはずです。
そこで、始めたのが定期的に経過を報告するようにしています。
だって、結婚指輪なら結婚式に必要ですから、もしもなかったらと頭の片隅にあるかもしれません。
だから、こうすることで、ちゃんと指輪が完成に向かっていると安心してもらえます。
もうひとつは、自分が報告をしたいというのが本音です。
みなさんが想いを込めた指輪は、自分にとっても特別な指輪なのです。
だから、例えば、誕生石一つとっても自分が納得でき、自信をもって選んだものは、こんな素敵な宝石を選ぶ事ができましたと報告したくなるのです。
指輪を手掛ける職人の技術、こだわりを伝えたいのです。
今回は初の試みでしたが、鋳造してバレル研磨後の確認を工房で行いました。
確認だけではなく、他の用事もありましたので提案がしやすいという事もありました。
その理由は、この確認するという行為に意味があるのかどうかというところにまだ確信が持てなかったからです。
おそらく、こんなことを提案する工房はリンプラだけだと思います。
その理由は、作った本人にしかわからないからです。
なぜ、この段階で確認して頂く必要があるのか?という意見は多いです。
何度も言うように、自分がどう思うではなく、自分がもし相手の立場だったらどうかを考えます。
その結論は、自分だったら見たいということです。
でも、その環境はこれまでなかったのです。つまり、やりたくてもできないことでした。
それが、今の工房ではできるのです。
もう、やらない理由も、提案しない理由もないですよね。
決めるのは、作った本人です。
多分ですが、この段階でも見たいと思うのは、婚約指輪を作る男性でしょう。
結婚指輪を作るふたりにとっては、いずれあるでしょうが、まだ先になるのかなと思っています。
今回どうかというと、お披露目する事が出来て良かったですね。
ここから、さらに完成に向けて安心しながら、楽しみに心待ちされている事と思います。